1995年と言えば「阪神淡路大震災」と「地下鉄サリン事件(及び数々のオウム事件)なのですが、その前に注目すべき「事件」が一つあります。
それは『ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)は作り話だったとする記事で文藝春秋発行の雑誌「マルコポーロ」が廃刊に』という出来事。
これは「ナチスのガス室は無かった」など荒唐無稽な陰謀論に基づく記事を掲載した雑誌が、広告引き上げなどの抗議にあい、廃刊に至ったもの。言論の自由との兼ね合いで思う所もありますが、やはり影響力を持つ大手出版社のメディアが、陰謀論の拡散に手を貸してしまった責任からは逃れる事ができないでしょう。
ところで、この雑誌「マルコポーロ」の編集長は花田紀凱氏…そう、現在は男系男子固執の巣窟、ネトウヨ御用達雑誌となっている「月刊Hanada」の編集長です。
編集者として力のある人なのでしょうが、やはりどこかバランス感覚が欠けている人物と言わざるを得ないのかもしれません。先日書いた愛子さま替え玉説のように、ネトウヨ界隈もあらゆる陰謀論がはびこる世界ですしね。
さて、このマルコポーロを廃刊に追い込んだネタの執筆者から、同じネタが送られて来ていたのに、まーったく描かなかった慎重な表現者も世の中にはおりまして…
ゴーマニズム宣言8巻「マルコ廃刊からジャーナリズムを考える」より
えらい!(笑)
ところで、この章のラストは、まさに「今」に響くので、まるごと引用させて頂きます。
これから、ゴー宣で育った我々がやったりますよ!